RPAツール利用時の課題
2022-05-06
「RPAで業務が簡単になる!」と思われる方はたくさんいらっしゃるでしょう。確かに業務を効率的に行うことが出来ます。しかし、しばしば問題を発生させる場合があります。弊社で経験した大きく3つの例を挙げてご説明します。
異常系の処理
あくまでも「プログラム」ですので、人間が画面を見ながら操作することを完全にエミュレートするには、数々の例外処理をプログラムしなければなりません。
例えば、FacebookやGmailのWEBサイトで「ページを離れてもよろしいですか?」といったダイヤログを見たことはありませんか?このダイヤログは、ダイヤログが表示されるようにWEBサイト運営者がつくったものです。そのため、表示されるかどうかはWEBサイト運営者の気分次第です。
もしも、表示されない前提でプログラムを組むならば、表示されたときに次のプログラムが動かずに止まってしまいます。
もしも、表示される前提であれば、そのバリエーションは豊富で、どこまで想定するかどうかが問題となります。
画面上の座標認識
例えばWEBサイト上のボタンをクリックするようなRPAプログラムを組むとき、どのボタンを押すかの判断で画面上の座標で指定する場合があります。この場合、PCの仕様が同じであれば問題ありません。しかし、例えば、ノートPC画面でプログラムして外付けディスプレイで実行するなど、PC仕様が異なる場合には誤動作を起こす場合があります。なぜなら、画面のサイズがプログラムしたときと実行するときで違うからです。間違ったボタンを押してしまうか、「スクロール」させる機能を実装しないと、不具合が発生します。
タイムアウト
「次の画面に進んだらクリックする」とするとき、どうプログラムするでしょうか。